向こうもドアの脇で覗いている3人に気がついたらしく、こちらを見る。 妙な感覚だ。 新入生かい?」 フェイスタオルを首にかけ、程よい筋肉には汗が流れていて、童顔だが品の良い知性も感じさせる。 「おい、アレック……」 「エドワードッ!」 見かねたジャンが止めようとしたその時、上履きをキュッと鳴らして廊下にロイが登場した。 息が合って、無駄のないやり取りだ。
次の一瞬しーんと静まりかえった教室は、とくにリアクションもなく授業を続ける。 エドワードは1年の教室を抜け出し、2年の教室を見に行った。 「エドワード!よい名前だ。 じゃ、教室に戻るゾ」 「おう」 リンはロイが一目でエドワードに惚れたことを細い眼で見抜いていた。 「ウワアアア!大変だァ!」 血相を変えて、リンが教室に飛び込んでくる。 誰しもがこの美少年に、一目で興味を持った。 「エドワード・エルリックです」 「そう……よろしくね、エルリック君?あなた、良いカラダしてるわ」 吸い込まれそうな黒い瞳に見つめられて、思わず目を逸らした。
次の金色の天使の隣にはよく見知った顔が2人もいた。 「ふむ……きみなら体操、運動、どこへでも入れそうだ。 「痛っ」 「ちょっと。 前の学校でオレ、ヘマしたからさ。 ここは私立錬金学園鋼高等学校。 反対側の校舎の廊下にお目当ての金色を見つけ、心の底から嬉しそうに笑った。 「いいよなぁ~。
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うっとり眺めるジャンを引っ張っていく。 「エッ、エディ!エディが穢されてしまう!」 机を驚くほどの身軽さで飛び越え、ロイは矢のように教室を出ていった。 「なんか部活決めたか?」 教室へ歩きだしながら、ジャンがたずねてきた。 その中でマースとリザは顔を見合わせ、今日何度目かの溜息をついた。 手には凶器の歴史の教科書を持っている。
次の彼女が放つモデルガンの弾をロイは軽い身のこなしで避け、隙を狙って足をすくおうとしたり、モデルガンを奪おうと組み手を仕掛けている。 おかげで俺はいまエースストライカーさ」 とそこへ、保健室のドアがおもむろに開いた。 健康そのものといった肌色とツヤ、うす桃に染まったほっぺ、薄くて弾力のありそうな唇、そして抱きしめたら自分の胸元までしか届かないであろう小柄な体。 「俺は2年のジャン・ハボック。 にっこりと笑って近づいてきた彼の髪は漆黒、切れ長の目も同じ色に光っている。 心がざわめく。
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どれ」 「うっわ!?」 わきの下をつかまれて軽々と持ち上げられ、足が1mほど床から離れた。 その様子を見て、ジャンはやれやれと気づかれないようため息を吐く。 しかもちょっと病的な。 中を覗くと、先輩たちは休憩に入るところで、最後にシュートを決めたひとりの男子に目が止まった。 教室の前のほうの扉から丁度、エンヴィー先生が入ってきたところで、あからさまに嫌な顔で睨まれた。
次の「そ、それじゃ!」 本能的に、この先生のそばにいるとヤバい、と感じて、エドワードは逃げるようにして離れた。 ロイはタメ息をこっそりと吐いて、再び窓の外を見る。 ロイは窓の外をゆっくりゆっくり風に乗って流れていく雲を眺めていた。 あろうことか、アブサボキングと美人の女子である。 なにか武術系のクラブに入っているなら、手合わせしてボコボコにしてやりたかったのに。 」 叫びかけた自分の口を慌てて押さえ、振り返って声の主を睨みつけた。
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