リゼットはそれを温かい目で眺めてる。 俺の世界の着物のような、前あわせの服を着てるからはっきりとわかってしまう。 ユキノも、俺を見た。 俺のスキルは一応は魔物を倒せたから、大丈夫だとは思うんだけど……。 でも、どうして?」 「あたしの覚悟のためです」 「覚悟?」 「は、はい。 本当に気が利くな。
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ウェブストアに5冊在庫がございます。 「……ふわぁ」 ハルカも同じみたいだ。 特典は在庫がなくなり次第終了です。 「知らない人だよね。 完全に歓迎ムードだ。 「ただ……ひとつお願いがあるんです」 「なにかな? なにかな?」 なんでそんなわくわく顔なの。
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お互い、視線を逸らすのを忘れてた。 ユキノは中二病ポーズがお気に入りだからいいけど、俺は少し精神的に疲れた。 「こらぁ! 子どもだけで森に入るなって、ボクは言ったよね!?」 子どもたちを軽く叩いたあと、少女はひとりひとりを、むぎゅー、っと抱きしめた。 こうしてると、なんだか落ち着く……温かいせいか、眠くなってきた。 ほんとに、隠された名湯、って感じだ。 鬼族は力持ちで、森を切り開いての畑仕事や狩りが得意。
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「……家族?」 聞き返したけど、リゼットは真っ赤な顔で黙ってしまった。 女の子としても……恥ずかしいです」 「それじゃ、ボクが取ってくるよ」 「いえ、あたしにいいアイディアがあります。 中には液体が入っているようだ。 ショーマさん」 振り返ると、完全中二病スタイルのユキノがいた。 鬼族でも、他の亜人でもないよね? 人間?」 「あ、はい。
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「とりあえず、一休みさせてもらってもいいですか?」 「うん。 一緒にお風呂に入ってることがばれたら、リズ姉にすごく怒られるんだよ……」 「そうなのか?」 「うん。 これなら歩いてても恥ずかしくない。 「少しだけこの村で休ませてくれると助かります」 「……怪しいね」 少女ハルカは、じろり、と俺をにらんだ。 陛下 へいか はですね」 「『ショーマ』です」 いきなりとんでもない紹介をしないように。 さすがに本人が気づかない状態で見るのはまずい。
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リゼットたちと一緒に来た他の塀が、俺の服と、モップと桶を持っていっちゃったらしい。 ボクはハルカ=カルミリア。 ここは結界内だから『透明化ポーション』が切れることはない。 今は覚醒してないから、そんなに速くは走れないんだけど。 幸い『意志の兵』のおかげで、俺とハルカの存在は隠されてる。
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お約束の勇者認定すら通り越して「世界の王」扱いされ戸惑うも、確かに凶悪な魔物も瞬殺だった…。 でも、鬼族をこんな辺境に追いやったのは王都の人間だからね……もちろん、同じ人間でも、いい人がいるってのはわかってるつもりだけど……」 「…………うぅ」 「ああ、泣かなくていいから。 これはもう……。 左右は背の高い樹が生えた森。 そして、目の前には塀(へい)があった。 フレンドリーすぎて、こっちが引くくらい。 そうかい……」 「リゼットさまが言ってたから本当だい!! いいか。
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